焼肉の赤身肉ってどこの部分?部位別の特徴や赤身肉のメリットを紹介

赤身肉を焼く様子

焼肉の赤身肉と聞いて、イメージはできるけど具体的にどこの部分かわからないという人も多いのではないでしょうか。牛の赤身肉にはさまざまなメリットがあるので、焼肉として食べるのにオススメです。今回は、焼肉の赤身の説明や赤身肉のメリット、焼肉で食べられる赤身の部位について解説していきます。

 

焼肉の赤身肉とは

赤身肉とは脂身やサシが少ない部位のお肉のことで、見た目が赤色に見えることから赤身肉と呼ばれています。脂が少ないためカロリーも低く、ダイエット中の人の味方の部位のお肉です。さらにたんぱく質が豊富なため、健康や美容に良いお肉であると近年人気を集めています。

脂身が少ない赤身肉は弾力があり、食べ応えがある肉質も特徴のひとつです。赤身肉の旨みが凝縮されているため、噛めば噛むほどに肉本来の味が広がります。焼肉やステーキ、すき焼きやしゃぶしゃぶなど王道の牛肉料理でも使われる赤身肉ですが、冷まして食べるローストビーフも赤身肉が適しています。

焼肉には赤身肉と霜降り肉がある

赤身肉の反対は、脂がたっぷりのった霜降り肉です。霜降り肉には、サシと呼ばれる白い脂肪が赤身肉の間を網の目状に入っています。サシが細かければ細かいほど上質だといわれており、市場やお店でも高い値段がつきやすいです。

赤身とサシのバランスが良い霜降り肉は、口の中でとろけるような肉質をもっています。赤身肉の旨味に加え、上品かつ濃厚な脂の甘みを感じられるのも特徴です。焼肉の部位では、サーロイン・リブロース・ザブトン・イチボなどが霜降り肉になりやすい部位だといわれています。

 

焼肉で赤身肉を選ぶメリット

焼肉には赤身肉と霜降り肉があり、脂ののった霜降り肉のほうが柔らかく好まれやすいかもしれません。しかし、焼肉で赤身肉を選ぶのには3つのメリットがあります。

 

  • カロリーが低い
  • たんぱく質が多い
  • 肉本来の旨みを味わえる

 

カロリーが低い

赤身肉は、霜降り肉と比べると脂が少ない分カロリーも低いです。脂身が多い部分霜降り肉と比べると、カロリーの差は以下のとおりです。

 

脂身が多い部位(和牛)

100gあたり517kcal

赤身が多い部位(和牛)

100gあたり193kcal

脂身が多い部位(輸入牛)

100gあたり371kcal

赤身が多い部位(輸入牛)

100gあたり132kcal

 

上記のとおり、焼肉の部位が違えばカロリーが3倍ほど違うということがわかります。焼肉のカロリーは脂の量に深く関係しているので、カロリーを気にしている人は輸入牛の赤身肉がオススメです。

たんぱく質が多い

赤身肉と霜降り肉を比べると、カロリーだけでなくたんぱく質の含有量にもメリットがあります。それぞれのお肉に含まれているたんぱく質は、以下のとおりです。

 

脂身が多い部位(和牛)

100gあたり11.0g

赤身が多い部位(和牛)

100gあたり21.3g

脂身が多い部位(輸入牛)

100gあたり14.4g

赤身が多い部位(輸入牛)

100gあたり21.2g

 

赤身肉は霜降り肉よりもたんぱく質の量が1.5〜2倍ほど多いことがわかります。たんぱく質には筋肉や内臓、ホルモンや免疫物質を作る効果があり、たんぱく質を摂ることで元気な体を作ることができるのです。さらに筋肉がつきやすくなり、太りにくく痩せやすい体を作ることもできます。

赤身肉には、たんぱく質だけでなくL-カルニチンやヘム鉄も多く含まれています。L-カルニチンには脂肪をエネルギーに変える手助けをする役割があるため、ダイエットに効果的です。ヘム鉄は吸収率の高い鉄分であり、不足しがちな鉄分を補給する役割があります。赤身肉を積極的に選ぶことで、健康的な体作りに効果的です。

肉本来の旨みを味わえる

赤身肉は、肉本来の味わいを感じることができる部位のお肉です。脂がのった霜降り肉は、お肉の旨みに脂身の甘みが加わるので肉本来の旨みがぼやけてしまいます。しかし、赤身肉には肉の旨みが凝縮されているため、噛めば噛むほどに口の中に旨みが広がります。脂が少ない分、たくさん食べることができるのも魅力のひとつです。

 

焼肉で食べられる赤身肉の部位

焼肉にはたくさんの部位があり、赤身肉が多い部位には以下の5つが挙げられます。

 

  • ヒレ
  • もも
  • かた
  • かたロース
  • ランプ

 

それぞれの特徴とカロリーを見ていきましょう。

ヒレ

牛のヒレは、牛の腰あたりにある部位です。赤身肉の間に細かいサシが入っているのが特徴で非常に柔らかい肉質をもっているので、牛肉の中でも最高級の部位だともいわれています。ヒレ肉は牛肉の中でもっとも低カロリーな部位であり、100gあたり和牛では約220kcal、輸入牛では約130kcalです。

もも

ももは、牛の後ろ足の太ももにあたる部位のお肉です。後ろ足は牛の中で特に運動量が多い部分のため、ももは牛肉の中でもやや硬めの肉質をもっています。もものカロリーは、100gあたり和牛が約240kcal、輸入牛が約150kcalです。

かた

かたは、牛の肩甲骨周辺から前足の付け根にあたる部位のお肉です。牛のかたはももと同じく運動量が多い部位であり、筋繊維などが集まっているためやや硬めの肉質があります。かたのカロリーは、100gあたり和牛が約290kcal、輸入牛が約180kcalです。

かたロース

かたロースは肩から背中にかけた大きな部位であり、赤身肉の中でも柔らかい特徴があります。焼肉の定番のロースの一部であり、ザブトンなどの希少部位がある部位でもあります。かたロースの100あたりのカロリーは、和牛が約410kcal、輸入牛が約240kcalです。

ランプ

ランプは、牛の腰からお尻にかけての部位にあるお肉です。ももと近い部位でありながら赤身肉の中でも特に柔らかい肉質をもつ部位のため、焼肉やバーベキューなどさまざまな料理で使われます。ランプ100gあたりのカロリーは、和牛が約350kcal、輸入牛は約230kcalです。

 

まとめ

赤身肉は、牛肉の中でも脂身やサシが少ない部分の総称です。脂がのった霜降り肉と比べるとカロリーが低く栄養も豊富に含まれているため、健康や美容に良いと近年人気を博しています。焼肉の部位としては、ヒレ・もも・かた・かたロース・ランプなどさまざまな部位があります。

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