牛肉のリブロースってどこの部位?味や肉質の特徴や美味しい食べ方を紹介

焼肉

リブロースは、ステーキなどでお馴染みの牛肉の最高級部位のひとつです。そんなリブロースは、どこの部位のお肉かをご存じでしょうか。今回は、リブロースの部位や栄養・カロリーの紹介や味や風味の特徴、ほかの部位との違いやリブロースを美味しく食べる方法について解説してきます。

 

牛肉の部位の「リブロース」とは

牛肉の部位であるリブロースは、肩ロースとサーロインの間に位置する牛の背中にあたる部位です。リブとは「あばら」、ロースとは「焼く」という意味があり、ステーキや焼肉、ローストビーフやバーベキューなど焼いて食べるのに適しています。

リブロースは、焼肉で定番のロースと呼ばれる部位の一部を占める部位です。ロースはほかに肩ロースとサーロインの3つの部位から構成されており、リブロースはロースの中で最も肉質が細かく霜降りになりやすい特徴があります。リブロースは牛1頭からわずか20kgほどしか取れないため、贅沢な部位だといえます。

リブロースのカロリー

リブロースのカロリーは、和牛の場合100gあたり約470kcal、輸入牛の場合100gあたり約260kcalです。和牛は輸入牛よりもサシがたくさん入っているため、カロリーが高くなりやすい特徴があります。牛肉のカロリーは脂の量に大きく関係しており、ほかの部位と比較すると以下のとおりです。

 

  • 和牛カルビ:100gあたり約520kcal
  • 和牛サーロイン:100gあたり約500kcal
  • 和牛肩ロース:100gあたり約410kcal
  • 牛ハラミ:100gあたり約320kcal
  • ミスジ:100gあたり約200kcal

 

リブロースより脂の量が多いカルビやサーロインは、リブロースよりもカロリーが高めです。同じロースでも肩ロースはリブロースより脂の量が少ないため、カロリーが低くなります。

リブロースの栄養

リブロースに多く含まれる栄養素は、以下の3つです。

 

  • たんぱく質
  • 亜鉛

 

■鉄
鉄は赤血球の材料になる栄養素であり、体に酸素を運ぶ重要な役割をもつ栄養素です。鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、リブロースには吸収率の高いヘム鉄が含まれるので効率よく栄養を摂取することができます。

 

■たんぱく質
三大栄養素のひとつであるたんぱく質は、人間の活動に必須なエネルギー源になる栄養素です。筋肉や臓器、骨や皮膚など体のさまざまな構成に大きく関係しているため、成長にはたんぱく質が欠かせません。

 

■亜鉛
亜鉛は、体に欠かせないミネラルのひとつです。しかし体内で作ることができないので、亜鉛が多く含まれた食品から摂取する必要があります。亜鉛には、免疫やホルモン合成、味覚などの働きを高める役割があります。

 

リブロースの特徴

リブロースの味や肉質の特徴は、以下のとおりです。

リブロースの風味

脂が適度にのったリブロースは、赤身肉の旨みの中に脂の濃厚な甘みをしっかりと感じることができます。肩ロースのような脂の少ない赤身肉では物足りないと感じる人には、ぴったりの部位のお肉だといえます。

リブロースの肉質

リブロースはきめ細やかな肉質が特徴であり、柔らかな食感をもつ部位のお肉です。上質な霜降りや融点が低いため、口の中で脂がとろける食感を楽しむことができます。

 

リブロースとほかの部位のお肉の違い

牛肉には部位ごとにさまざまな特徴があります。ここからは、リブロースと比較した3つの部位の違いを見ていきましょう。

サーロイン

リブロースと同じロースの一部であるサーロインはリブロースよりも腰に近い場所にあり、リブロースよりも脂がのっており柔らかな食感が特徴です。そのぶんカロリーも高いため、カロリーを気にせずこってりした味わいのお肉を食べたい人にオススメの部位だといえます。

肩ロース

肩ロースもロースの一部であり、リブロースよりも前の肩側に位置する部位のお肉です。リブロースよりも脂の量が少なく、赤身肉のしっかりとした味わいを楽しむことができます。肉質はリブロースに比べると硬めのため、薄切りにしてしゃぶしゃぶやすき焼きとして食べることが多いです。

ヒレ

ロースと並んでステーキとして人気のヒレは、サーロインの内側にある部位です。牛1頭からわずかにしか取れない希少部位であり、牛肉の中では1番といっていいほどの柔らかさがあるといわれています。サーロインよりは脂の量が少なく、赤身の旨みを感じることができます。

 

リブロースを美味しく食べる方法

リブロースをさらに美味しく食べるには、3つの方法を意識しましょう。

厚みのあるステーキがオススメ

リブロースの脂や肉質を活かすには、厚切りにしてステーキとして食べるのがオススメです。厚切りにすることで、柔らかな食感と脂の濃厚な旨みを感じることができます。

家で焼く際は常温に戻しておく

家でリブロースを焼く際は、焼く前に常温に戻しておきましょう。常温に戻すことで外側と内側の温度差が小さくなり、均等に火を通すことができます。

サシに合わせて焼き加減を調整する

リブロースの焼き加減は、サシの量に合わせて調整することが大切です。サシと呼ばれる脂の量が多いほど、じっくりとよく焼くことで脂が溶けて上品な甘みを感じることができます。脂が多すぎると、ミディアムレアやレアでは脂身がきつく感じてしまうかもしれません。

 

まとめ

ロースの一部であるリブロースは、肩ロースとサーロインの間に位置する背中にあたる部位です。ロースの中で一番きめ細やかな肉質をもち、柔らかな食感と濃厚な脂の甘みが特徴です。厚みがあるステーキとして食べるのがオススメであり、家で調理して焼くこともできます。

熊本県合志市にある「焼肉厨房あかいと」では、さまざまな種類のロース肉をご用意しています。脂肪が少なく赤身本来の旨みが特徴のあか牛をしているため、通常の牛のロースよりもヘルシーに味わっていただけるのが当店の魅力です。