牛肉のランプってどこの部位?味や肉質の特徴や美味しい食べ方を紹介

ランプ

ランプは、近年知名度が高まっている部位のお肉です。しかし、部位の名前は聞いたことがあるものの詳しい情報は知らないという人も多いのではないでしょうか。今回は、ランプの部位の説明や味や風味の特徴、他の部位のお肉との比較やランプを美味しく食べる方法について解説していきます。

 

牛肉の部位の「ランプ」とは

ランプは、牛の腰からお尻にかけての部位のお肉です。ランプは赤身肉である牛のもものお肉の一種ですが、サーロインとつながっているため赤身肉の中でも柔らかさと旨みをもつ特徴のある部位だといわれています。

近年健康や美容の理由から赤身肉の人気が高まっており、大きな赤身肉が特徴的な部位であるランプの注目度も高まっています。

ランプの知名度が高まっているもうひとつの理由が、ブラジルを代表する料理のシュラスコです。ブラジルのBBQ料理であるシュラスコにはランプが使われており、その影響から日本での知名度や人気も高まっているといわれています。

ランプのカロリー

ランプのカロリーは、100gあたり約230kcalです。赤身肉のため、ほかの部位のお肉と比べると比較的カロリーが低い部位だといえます。牛肉のほかの部位のカロリーは、以下のとおりです。

 

<ほかの牛肉の部位のカロリー>

  • 和牛カルビ:100gあたり約520kcal
  • 和牛肩ロース:100gあたり約410kcal
  • 牛ハラミ:100gあたり約320kcal
  • ミスジ:100gあたり約200kcal
  • イチボ:100gあたり約230kcal

 

ランプの特徴

ここからは、ランプの味や肉質の特徴について解説していきます。

ランプの風味

ランプは、赤身肉本来の濃厚な味が特徴的な部位です。うっすらとサシが入っているため、脂の甘みも感じることができます。上質な赤身肉の味を堪能したい人には、ランプはとくにオススメの部位だといえます。クセがなく上品な味わいなのも、魅力のひとつです。

ランプの肉質

ランプの肉質は、赤身肉ならではのキメの細かさが特徴的です。牛のもも肉でありながら、適度にサシが入っているのもランプの魅力のひとつだといえるでしょう。もも肉は筋肉が多い部位ですが、ランプはもも肉の中でもとくに柔らかい肉質をもつ部位のお肉です。

 

ランプとほかの部位のお肉の違い

牛肉の部位にはさまざまな特徴をもつお肉が集まっており、焼肉店などでどのお肉を頼むべきか迷ったことのある人は多いのではないでしょうか。ここからは、ランプとランプ周辺の部位のお肉の違いを紹介していきます。どのお肉とランプとは違った特徴をもつため、メニュー選びでお悩みの人はぜひ参考にしてください。

イチボ

ランプは腰からお尻にかけての大きめな部位であり、イチボはその中のお尻の先にある部位のことです。ランプとイチボを合わせて、ランイチと呼ばれることもあります。近い場所にあるランプとイチボですが、イチボの方が希少部位であり、イチボと比べるとランプの方が脂の量が少なく柔らかな部位であるといえます。赤身肉の旨みと脂の甘さをどちらも味わいたい人はイチボ、脂っぽさが苦手な人はイチボを選びましょう。

サーロイン

ランプは、サーロインにつながった部位のお肉です。サーロインはステーキの代表的な部位のひとつであり、霜降りが多く柔らかな特徴があります。サーロインに比べるとランプの方が赤みを多く含むため、肉本来の旨みを味わうことができます。牛肉の脂の甘さをしっかりと味わいたい人はサーロイン、赤身肉が好きな人はランプがオススメです。

ヒレ

ヒレはサーロインの内側にある腰椎を挟んで位置するお肉であり、ほとんど動かすことがない部位なので牛肉の中でもとくに柔らかさをもつ部位です。ヒレは牛の2%しか取れない非常に希少な部位であり、ランプよりも希少価値が高く値段が高くなりがちです。しかし、柔らかさでいえばヒレの方が勝り、ランプと同じく無駄な脂がないヘルシーなお肉を味わうことができます。

 

ランプを美味しく食べる方法

ランプを美味しく食べる方法は、以下の3点です。

 

  • どんな調理法でも合う部位
  • 焼肉の場合はレアがオススメ
  • 塩ダレやわさび醤油との相性抜群

 

どんな調理法でも合う部位

脂が少なくジューシーな赤身肉の旨みをもつランプは、焼肉・ステーキ・煮込み料理・すき焼き・しゃぶしゃぶなどどんな調理法にも合う部位のお肉です。肉自体の味が濃く霜降りが少ないので、ローストビーフとの相性も抜群です。脂の多いお肉でローストビーフをすると冷めたときに硬くなってしまうため、赤身肉の中にほどよく脂が含まれるランプが適しているといわれています。

焼肉の場合はレアがオススメ

焼肉としてランプを食べる場合は、表面をよく焼いたレアの焼き加減がオススメです。レアにすることで口の中に肉汁があふれ、濃厚な赤身肉の旨みを味わえます。片面を表面がカリッとなるまで焼き上げ、裏返してさっと焼きましょう。火を入れすぎると硬くなりやすいので、注意してください。

塩ダレやわさび醤油との相性抜群

ランプは肉自体の味が濃厚なため、味が濃いタレよりも塩ダレやわさび醤油などで食べるのがオススメです。これらと一緒に食べることで、肉汁の甘みが口の中で際立ちます。ステーキとして食べるときも、できるだけ濃いタレをつけずに食べてみてください。

 

まとめ

ランプは、牛の腰からお尻にかけた大きな赤身肉が特徴の部位です。脂が少なく濃厚な赤身肉の風味が特徴で、きめ細かい肉質なので柔らかい食感を楽しむことができます。ランプはブラジルのシュラスコで使われる定番の部位であり、ステーキや煮込み料理、しゃぶしゃぶやすき焼きなどさまざまな料理でも身近に使われます。

熊本県合志市にある「焼肉厨房あかいと」にはランプのご用意はありませんが、ランプのような脂が少ない旨みが豊富な赤身肉である熊本特産のあか牛を利用しています。希少価値が高く栄養価の高いやい肉を食べたい人は、ぜひ一度当店まで足をお運びください。