ホルモンの部位はどこ?種類ごとの特徴や味をわかりやすく紹介!

焼肉ホルモン

独特の食感や甘い脂が魅力のホルモンは、焼肉店でも人気の部位のひとつです。そんなホルモンは、牛のどこの部位かをご存じでしょうか。一口にホルモンといってもさまざまな種類があり、種類ごとに部位や特徴、味わいが異なります。今回は、ホルモンの部位や種類ごとの特徴や味について解説していきます。

 

ホルモンは牛のどこの部位?

ホルモンとは、牛の内臓にあたる部位を指すお肉のことです。人間と同じく牛にはさまざまな内臓があり、内臓の部位ごとにお肉の名前は異なります。ホルモンは特定の部位を指す言葉ではなく、内臓のお肉であることを示す言葉なのです。焼肉店のメニューで多い「ホルモン」は、さまざまな内臓の部位のお肉がミックスされたメニューであることが一般的です。

ホルモン以外のお肉の内臓を指す言葉に、もつ鍋やもつ煮込みなどでお馴染みの「もつ」と呼ばれるものもあります。ホルモンももつもどちらも内臓を指す言葉ですが、ホルモンは牛・豚の内臓を意味しています。もつは牛・豚・鶏の内臓全般を意味し、主に煮込み料理に使われることが多いです。

 

焼肉で人気のホルモン5選の種類を紹介

さまざまな内臓の部位を意味するホルモンには多くの種類があり、同じホルモンであっても種類ごとに違いがあります。ここからは、焼肉で人気の高い5種類のホルモンとその部位について紹介していきます。

 

  • ミノ
  • ハツ
  • 丸腸
  • ハラミ
  • タン

 

ミノ

肉厚でコリコリとした食感が人気の高いホルモンの種類であるミノは、牛の胃袋にあたる部位です。人間とは違い牛には胃袋が4つあり、胃袋ごとに異なるホルモンの名前がつけられています。ミノは牛の第1の胃であり、4つの胃の中で最も大きく成牛になると胃全体の80%を占める部位です。その他の胃のホルモンには、ハチノス・センマイ・ギアラと呼ばれます。

ハツ

ハツは、牛の心臓にあたる部位の種類です。店によってはハートやハツモトとも呼ばれ、鉄分を多く含むため美容や健康にも良いと多くの人からの人気を博しています。ハツは牛1頭から2kg程度しか取れない希少部位であり、ハツ刺しとして生でも食べることも可能です。

丸腸

ころっとした丸い形が特徴的な丸腸は、牛の小腸にあたる部位のホルモンです。牛の小腸は外側に脂がついており、脂を切り離さずに裏返し、脂をお肉の中に閉じ込めたものが丸腸と呼ばれています。店によってはコテッチャンやシロ・ヒモなどさまざまな名前がつけられています。脂の乗った丸腸はほかの部位のホルモンと比べるとカロリーが高く、こってりした味わいが特徴です。

ハラミ

赤身肉に間違われやすいハラミは、牛の横隔膜の筋肉にあたる部位であるため、実はホルモンに属する種類のお肉です。ほかの部位のホルモンと比べると独特な食感やクセが少なく、赤身肉と同じように老若男女から人気を博しています。

タン

ホルモンは内臓全般を指す言葉のため、牛の舌の部位であるタンもホルモンの一種に分類されます。牛の舌は長さが約50cmあるため、タンでも場所によって名称と特徴が異なります。舌の根本からタン元・タン中・タン先と呼ばれ、焼肉屋で提供される薄切りのタンはタン中、厚切りのタンはタン元であることが多いです。

 

ホルモンの種類ごとの特徴・味

部位の種類によって呼び方が変わるホルモンは、味わいなどの特徴も大きく異なります。先ほど紹介した人気の高い5つのホルモンにも違った特徴があり、それぞれの味わいを理解すると焼肉屋での注文もスムーズにおこなえるでしょう。

ミノ

ミノの特徴は、なんといってもコリコリとした歯応えのある食感です。ほかのホルモンの部位と比べると脂身が少なく、あっさりと食べることができます。ただし、上ミノやミノサンドは通常のミノと比べると少し脂身が多くジューシーな味わいが特徴です。ミノは淡白でさっぱりした味わいであり、肉独特の臭みやクセも多くありません。歯応えがあるお肉が好きな人には、とくにオススメしたい種類のホルモンです。

ハツ

ハツと聞くと、レバーのような独特の味を想像する人が多いかもしれません。しかし、牛のハツはホルモンでありながら臭みやクセが少なく、赤身肉のような旨みを含んでいる種類の部位です。筋繊維が多いため歯切れが良く、ホルモンの硬さが苦手だという人にも好まれやすい特徴があります。焼肉の場合は火を通しすぎるとパサパサしてしまうので、焼きすぎには注意しましょう。

丸腸

丸腸は、柔らかな食感と豊富な脂が特徴的な種類のホルモンです。ジューシーで甘みが強い脂身と、ぷりぷりした食感が多くの人の人気を博しています。ただし、ほかのホルモンと比べると高カロリーの部位であるため、食べ過ぎには気をつけましょう。脂が多い丸腸は、焼き加減に気をつけながら火を通す必要があります。火があたる場所が一箇所に集中しないよう転がしながら、全体に満遍なく火を通すことが大切です。

ハラミ

ホルモンよりも赤身肉に雰囲気が近いハラミは、ジューシーで柔らかな食感ながらもあっさりとしていて脂っぽさが少ないのが特徴です。両面をしっかり焼いて肉汁を中に閉じ込めることで、さらに美味しくハラミを食べることができます。赤身肉を食べたいけどカロリーが気になる人や胃がもたれてしまった人は、ハラミを選ぶのがオススメです。

タン

焼肉店の定番メニューのひとつでもあるタンは、なめらかな舌触りと歯切れの良い食感が特徴です。とくに薄切りタンによく使われるタン中は、ジューシーな旨味と適度な歯応えがある部位として人気を博しています。塩とレモンであっさり食べたり、ネギなどの薬味と合わせて食べたりするのもオススメの食べ方です。

 

まとめ

ホルモンは牛の内臓全体の部位を指す言葉であり、種類ごとに名称や特徴、味わいはさまざまです。今回紹介した5つの種類のホルモンは焼肉店でとくに人気の高い部位であるため、特徴や味わいを知ってそれぞれの味を堪能しましょう。

熊本県合志市にある「焼肉厨房あかいと」には、丸腸やミノ、タンやハラミなど人気の高いホルモンを豊富にご用意しています。さまざまな種類のホルモンをミックスしたメニューや旨辛の味噌ダレとホルモンを合わせたメニューなどもあるので、好みに合わせて多種多様な味わいをご堪能ください。