牛肉のハラミってどこの部位?カロリーや栄養素・特徴を紹介!

ハラミ

焼肉屋に行くと必ずといっていいほど目にするハラミは、カルビやロースなどと比べてあっさりしていて食べやすいと人気の高いお肉のひとつです。そんなハラミは、どこの部位のお肉かご存じでしょうか。今回は、ハラミの部位や栄養素・カロリーなどの特徴、焼肉でハラミを頼んだときの美味しい食べ方について解説していきます。

 

牛肉の部位の「ハラミ」とは

ハラミは牛の横隔膜の筋肉にあたる部位のお肉であり、牛1頭から2kg程度しか取れない希少部位です。見た目も食感も赤身肉のように感じますが、内臓である横隔膜のため部位でいうとホルモンに分類されます。しかし、ミノやマルチョウなどほかのホルモンと比べるとクセがないため、ホルモンが苦手な人も美味しく感じる人が多いです。

牛の横隔膜の部位にある肉には、ハラミだけでなくサガリが挙げられます。ハラミは横隔膜の背中側、サガリは横隔膜の腰椎側にある部位のお肉で、ハラミはサガリよりも脂の量が多く比較的にこってりしている特徴があります。そのため、より赤身肉に近い部位を選びたい人はサガリよりもハラミがオススメです。

 

ハラミの特徴

ホルモンの一種であるハラミは、カルビやロースなどの赤身肉と比べると脂が少なくあっさりとした味わいが特徴です。しかし赤身肉のように柔らかいため、子どもから年配の方まで食べやすい人気の高い部位とされています。ここからは、ハラミのカロリーと栄養について見ていきましょう。

ハラミのカロリー

牛のハラミのカロリーは、100gあたり約320kcalです。和牛カルビ100gのカロリーは約520kcal、和牛肩ロース100gのカロリーは約410kcalのため、赤身肉よりもヘルシーに食べることができます。ダイエット中だけどお肉が食べたいという人は、カロリーが低めの牛ハラミがオススメです。

ハラミの栄養

ほかの赤身肉と比べるとカロリーが低いハラミには、栄養素もたっぷり含まれています。ハラミに多く含まれる栄養素には、以下が挙げられます。

 

  • カリウム
  • たんぱく質
  • ビタミンB12
  • 亜鉛

 

■カリウム
カリウムは、浸透圧を調整して一定に保つ役割をもつ栄養素です。過剰に摂取されたナトリウムの排出を促進したり、神経の伝達や筋肉の収縮に関与したりなどのさまざまな働きがあります。18歳以上であれば、男性の場合1日2,500mg、女性の場合2,000mgのカリウム摂取が推奨されており、カリウムを摂ることで高血圧や脳卒中などの病気の予防に効果的であるといわれています。

 

■鉄
赤血球の材料でもある鉄は、酸素を全身の細胞に届ける役割がある栄養素です。貧血予防や疲労回復のためにも、鉄は普段から摂取すべき栄養素のひとつです。鉄は日本人が不足しやすい栄養素のひとつであり、18〜64歳であれば男性の場合7.5mg、女性の場合6.5mgの摂取が必要だとされています。牛ハラミを積極的に食べて、不足しやすい鉄を補いましょう。

 

■たんぱく質
三大栄養素のひとつでもあるたんぱく質は、体を動かすエネルギー源として必要不可欠であり、筋肉や皮膚のもとにもなる栄養素です。18〜64歳であれば、男性は1日60g、女性は50gの摂取が目安とされています。たんぱく質が不足すると、筋力が低下したり太りやすくなったりとさまざまな弊害が起こるため、しっかり摂取することが大切です。

 

■ビタミンB12
ビタミンB12は、血液を作る作用がある栄養素です。ビタミンB12が不足すると血液量が減るため貧血が起こり、疲れやすい体になってしまいます。さらにビタミンB12には中枢神経や視神経の修復効果もあるので、不足すると眼精疲労や肩こり、首こりが起こりやすくなるのも特徴です。ビタミンB12は基本的に牛ハラミなどの動物性の食品にのみ含まれています。

 

■亜鉛
亜鉛は、筋肉や骨などさまざまな組織の成長に必要な栄養素であり、人間の体では作ることができません。そのため、亜鉛が多く含まれている牛ハラミを積極的に食べることで、亜鉛不足を予防することができます。亜鉛が不足すると、免疫機能が低下したり子どもの発育が遅延したりといったさまざまな症状があらわれます。

 

ハラミの美味しい食べ方

ハラミは、焼肉店で目にする人が大半ではないでしょうか。ここからは、焼肉店のハラミをさらに美味しく食べる3つのポイントについて解説していきます。

 

  • タレ・塩どちらも美味しい
  • じっくり火を通すと美味しさが詰まる
  • タレの場合はこまめに確認する

 

タレ・塩どちらも美味しい

焼肉店の多くでは、ハラミの味をタレ・塩から選ぶことができます。牛ハラミ本来の味わいを堪能するなら、塩でも美味しく感じていただけます。しかし、脂が多すぎないハラミはタレがなじみやすいため、店舗ごとにこだわったタレで食べるのもオススメです。どちらも美味しく食べていただけるため、お好みの方を選んでください。

じっくり火を通すと美味しさが詰まる

ハラミは、レアで焼いてしまうと食感がブヨブヨしてしまうためオススメではありません。ハラミのオススメの焼き方は、火をしっかり通すミディアムです。両面にしっかり火を入れることで、ハラミの特徴である脂っこくないジューシーな食感を最大限楽しむことができます。

ハラミの美味しい焼き方は、以下のとおりです。

 

  1. :温度が高い場所で片面にしっかりと焼き色をつける
  2. :表面に肉汁が浮き出たら、ひっくり返す
  3. :裏面にもしっかり火を入れる

 

片面ずつをしっかり焼くことで、ハラミの中に肉汁とを閉じ込めることができます。肉の厚みがある場合は、側面も焼くことで肉汁をさらに中に閉じ込めることになり、旨みがアップします。たくさんの肉を一度に焼く場合は、約場所を変えながら焼き上げましょう。

タレの場合はこまめに確認する

タレの牛ハラミの場合は、焦げやすいためこまめに焼き具合を確認すると焦がすことがありません。温度の低い場所でじっくり焼くと、焦がさずに中までしっかりと火を通すことができます。表と裏、まんべんなく火を入れ焼き上げることが大切です。

 

まとめ

焼肉で人気の高い部位であるハラミは、牛の横隔膜にあたる部位でホルモンの一種です。しかし、ホルモンのようなクセがなくカルビなどの赤身肉に似たような味わいのため、子どもから年配の方まで老若男女に人気があります。カルビやロースよりも脂身が少ないため、カロリーを気にせずあっさり食べられるのも特徴です。

人気の部位であるハラミを焼肉店で食べる際は、今回紹介した美味しい食べ方を参考にしてみましょう。美味しいハラミを食べたい人は、熊本県合志市にある「焼肉厨房あかいと」がオススメです。阿蘇の大自然で育ったあか牛を使用しており、肉本来の旨みを味わっていただけます。柔らかくて旨味が豊富なハラミもご用意しておりますので、お気軽にご来店ください。