牛肉の部位のザブトンってどんなお肉?味や肉質の特徴を解説!

ザブトン

ザブトンは牛肉の中でも希少価値が高い部位であり、インパクトのある名前は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。肉好きの人から特に人気のあるザブトンは、焼肉としてはもちろんさまざまな調理法で食べられる部位のお肉です。今回は、ザブトンの部位や味、肉質の特徴、ほかの部位との違いについて解説していきます。

 

牛肉の部位の「ザブトン」とは

牛肉の部位であるザブトンとは、牛のかたロースの一種のあばら骨あたりの部位のことです。切り出したお肉の形が四角いことから、ザブトンと呼ばれるようになりました。牛の肩甲骨が羽の形に見えることから、ハネシタと呼ばれることもあります。

ザブトンは1頭の牛から3〜4kgほどしか取れない希少部位であり、焼肉店で見かけるのは難しいかもしれません。店によっては、特上ロースや特上カルビとして提供されることもあります。

ザブトンのカロリー

ザブトンのカロリーは100gあたり約500kcalといわれており、牛肉の中でも高カロリーの部位です。たくさん食べると胃がもたれてしまうかもしれないので、食べ過ぎには注意しましょう。牛肉のほかの部位のカロリーは、以下のとおりです。

 

<ほかの牛肉の部位のカロリー>

  • 和牛カルビ:100gあたり約520kcal
  • 和牛肩ロース:100gあたり約410kcal
  • 牛ハラミ:100gあたり約320kcal
  • ミスジ:100gあたり約200kcal

 

ザブトンの特徴

希少部位であるザブトンは、以下の特徴をもつ部位のお肉です。

ザブトンの風味

ザブトンはかたロースの中ではもっとも霜降りが多い部位であり、きめの細かいサシが大きな特徴です。脂が多いぶん霜降り肉ならではの甘みを感じることができますが、かたロースの赤身の旨みも味わうことができます。コクのある上品な味わいのため、少量でも満足感が高い部位だといえます。

ザブトンの肉質

脂がのったザブトンは、柔らかい肉質をもつ部位のお肉です。口に入れると、とろけるような食感を味わうことができます。しかし、ただ柔らかいだけでなく、かたロースらしい弾力がある噛み応えを感じることもできる部位です。

 

ザブトンとほかの部位のお肉の違い

牛肉にはさまざまな部位があり、焼肉店などでオーダーするときどの部位を注文するか迷う人も多いでしょう。ここからは、ザブトンと同じ希少部位のお肉を3種類紹介し、ザブトンとの比較をしていきます。オーダー選びで迷った人は、ぜひ参考にしてください。

ミスジ

ミスジは牛の肩甲骨の内側にある部位で、ザブトン同様牛1頭につき数kgしか取れない希少な部位です。ミスジは牛の肩肉の中でもっとも霜降りが多く柔らかいため、かたロースの中でもっとも霜降りが多いザブトンと特徴が類似しています。ただし、脂の量はザブトンのほうが多いため、カロリーも高めだといえます。

サンカク

サンカクは、牛のかたバラのあばら骨にあたる部位です。ザブトンと同じく、焼肉店では特上カルビや上カルビとして提供されることがあります。かた肉の赤身感と霜降りのバランスが絶妙な味わいでありながら、噛み応えのあるワイルドな食感が特徴です。

トウガラシ

ザブトンと同じくインパクトのある名前であるトウガラシとは、牛の肩甲骨付近にある部位のお肉です。ザブトンと同じく牛1頭からわずかしか取れない希少部位であり、焼肉店などでも見かけたことのある人は少ないのではないでしょうか。トウガラシは霜降り多いザブトンとは違い、細かい繊維が多い赤身が集まった部位です。赤身肉の旨みや、力強い歯応えが楽しめます。

 

ザブトンの美味しい食べ方

ザブトンを美味しく食べる方法には、以下の3つのポイントが挙げられます。

 

  • 薄切りにして焼肉にする
  • 火を通しすぎない
  • あっさり味のタレがオススメ

 

薄切りにして焼肉にする

霜降りが多いザブトンは、薄切りにして焼肉として食べるのがオススメです。コクのあるしっかりとした旨みは、薄切りでも十分に味わうことができます。

火を通しすぎない

ザブトンを食べるときは、火の通しすぎは厳禁です。火を入れすぎるとザブトン特有の味や柔らかさが損なってしまうので、さっと炙るように火を通しましょう。ザブトンを美味しく焼くには、以下の方法がオススメです。

 

  1. :片面を強火でカリッと焼き上げる
  2. :脂が溶け出したら裏返して焼き目をつける

 

焼き加減が重要なので、焼きすぎないように注意しましょう。

あっさり味のタレがオススメ

旨みの強いザブトンは、あっさりとした味わいのタレとの相性が抜群です。わさび醤油や塩ダレで食べるのも人気の高い食べ方のひとつです。

 

まとめ

ザブトンは、牛のかたロースのあばら骨付近の部位のお肉です。焼肉店では特上ロースや特上カルビとして提供されることもあり、赤身肉の旨みと霜降りの多さが特徴です。焼肉の部位としてはカロリーが高い種類の部位なので、食べ過ぎには注意しましょう。

ザブトンは、薄切りにして焼肉として食べるのがオススメです。熊本県合志市にある「焼肉厨房あかいと」では、ザブトンを特選カルビや特選ロースとして提供しています。脂の多いザブトンですが、当店は余計な脂肪分が少ない上質なあか牛を使用しているのでほかの焼肉店よりザブトンをあっさりと召し上がっていただけます。ほかにもさまざまな部位のお肉をご用意しているので、ぜひ一度お気軽にご来店ください。